公認会計士論文式試験を今更振り返る主観採点編
昨日の記事のPVがだいぶ伸びてて大変うれしいです。
公認会計士受験生の皆さんが見てくださったおかげだと推察しております。ご覧いただきありがとうございます。
令和2年11月14、15日に受けた公認会計士論文式試験の主観採点部分、つまり論述式のほうの部分を振り返っていきたいと思います。
なお実際の答案より簡潔に書いてあります。書いた答案を正確に表現するものではなく、当時の答案構成のメモや記憶を辿ったものであります。
お付き合いいただけると幸いです。
第一問
問5ゲートキーパーが果たす役割についての説明問題
自社技術の流出を防ぐ役割と書いたため、見事に撃沈です。
問6NIH症候群の意味の説明問題
自社発症でないことを理由に会社が外部の技術を取り入れようとしない現象のことである。
と書きました。そこそこ部分点くれると思ってますが甘いでしょうか?
第二問
問6 分権ネットワークと集権ネットワークの優劣の説明問題
単純な課題の場合、集権ネットワークのほうが効率的で優れていて、複雑な課題の場合、分権ネットワークのほうが効率的で優れていると書いた気がします。
まぁ外してはないでしょう。
会計学(午前)
問3保全サービス部長が操業度差異は保全サービス部の責任ではないと考える理由の説明問題
操業度差異は製造部門がどれだけ用役を消費するかによって発生するので保全サービス部門にとって管理不能だから
こんな感じで書きました。多分これでしょうw
問4 複数基準配賦法によると単一基準配賦法による実際配賦の二つの欠陥に対処できるがその欠陥とはどのようなものかを答えさせる問題
・実際発生額によって配賦率が変動してしまうこと。
・保全サービス部門の予算差異の影響を受けてしまうこと
を書きました。
問5なぜ複数配賦基準においてはサービス供給能力で配賦するのかを答えさせる問題
用益消費量とは関係なく一定額発生する費用であるため消費量より供給能力で考えたほうが実態を表してるからみたいなことを書いた気がします。
問題2
問3異常仕損品の発生の問題
私は一般管理費で処理してしまったのでノーポイントでフィニッシュです。
第2問
問題1
問1設問2トップダウン型予算を採用する利点
トップマネジメントの意思決定がスムーズに実行されやすい的なことを書きました。
問3設問3問4
これら必要な数値を引っ張れなかったのでノーポイントでフィニッシュでしょう。
問題2
設問2、3こちらも解答数値がでたらめなのでノーポイ(ry
会計学(午後)
問2連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出及び子会社株式の売却による収入の表示区分
これは財務C/Fであることは分かったのですが理由があやふやで勉強不足が露呈し、ちょっとヤバいなと思いました。親会社の株主の立場で連結財務諸表をみると非支配株主との間で行われる資金調達活動の意味合いが強いからと書いた気がします。
第4問
問題1
問1収益の金額と基準の定めに言及して説明する問題
ドンピシャかどうかはやや自信がないですが、単純にA社が受け取る30000円から、B社に支払うべき24000を差し引いた6000円であることを基準使って根拠づける作業をした記憶があります。模範解答との乖離は結構大きいので点数が来ているかは不明です。
問2
変動対価の規定を読んで要は最大の値引き幅を見込んで収益を計算させたがっているんだなということだけは分かったのでこの額であれば不確実性による影響を最大限に反映できるみたいなことを書きました。
問題2
問2(1)減価償却の自己金融機能の説明問題
当初は非現金支出費用である減価償却費の計上についてはきちんと書いたのですが節税効果の部分を書くかどうか悩んで結局書いてしまったので減点を食らうと思います。
(2)減価償却と取替法の異同の説明問題
減価償却は取得原価を毎期規則的に費用処理、取替法は新たに取得した固定資産を費用処理すること
こんな感じで書きました。
問3
減耗償却は利用する資源の量に基づいて償却する方法だから毎期規則的に償却する耐用年数基準での償却は適さないと書いた記憶があります。
問題3
問2約定日基準による会計処理が求められる理由
通常の商品、財貨の移転と対価の受領が行われなければ便益を双方が享受できない。
有価証券、契約時にそのまま価値移転が行われたと考えることができる。
こんな感じで書きました。
問3約定日から受け渡し日までの期間が通常の期間である場合と、通常の期間より長い場合の会計処理の相違点の説明問題。
これは短答の時苦労して覚えた知識なのにいざ核となると難しかったです。全然違うこと書いていました。
問題4
問3、4これは模範解答とほぼ一緒のことをみんな書いてくると思います。
第5問
問題3
問1子会社株式の一部売却により子株関連株のいずれにも該当しなかった場合の会計処理
もしかしたら個別上の処理間違えたかもしれません、投資の継続は書いた気がするので自分を信じて正しく書けたことにしたいと思います。
問2一行連結と全部連結による違いについてだらだら書いて肝心の共通支配の部分はほとんどかけてなかった気がします。支配を獲得した時点の違い位は書けたかも
問3買入のれん説と非支配株主持ち分の部分の扱いだけは書けました。あと1つ2つは何かいたか忘れました。
租税法
第一問
問題1
問1、問3、問4に関しては書けてたと思います。問2は消費税上の非課税取引に該当するという部分は書けなかったです。
問5は株主総会によって債務が確定したと思ったので点数は来ないと思います。
問題2
問題番号1~3は条文番号は指摘できました。もしかしたら微妙に項、号の間違いはあるかもしれません。4はさっぱりでした。
合格ラインは5割なので多分大丈夫でしょう。
企業法
第一問
問題1特定の株主から自己株を取得する方法
取得手続き規制と売主追加請求権を排除する定款の定めを利用するところは書けた。
しかし授権事項と通知をAのみに行う旨を株主総会特別決議で行うことまではきちんとかけておらずそのごも必要な条文を拾えているかどうかは分からないです。
問題2募集株式の効力について論じる問題
募集株式の無効原因を取引の安全の観点から重大な瑕疵に限ることはかけて、206条の2第1項2項違反を指摘することができていたと思います。問題文から議決権比率が33%から60%に増えていることを見て条文のあてはめって楽しいなって本試験になってようやく思ったくらいです。(けっこうのんきな受験生ですねww)
しかしこれが重大な瑕疵に当たる理由の部分である支配株主の変動が会社の基礎の変更に相当する重要事項であるとする趣旨は全然書けませんでした。
結論は外していなかったし、そこそこ答案構成は外していなかったと思うので大丈夫だと思います。
第二問
問1
最初株主名簿に記載された株主をもってという一文から勝手に130条の確定的効力の問題だと思ったのですが全然違いました。
私はこれは結論が模範解答と違っていたためもう駄目だと思いました。
招集通知が必要とされる趣旨、議案提案権の趣旨、また議案提案権が認められるかどうかについて議決権数や期間の観点からあてはめて行ってました。
問2
これは典型論点なのでかなり時間かけて書いた気がします。
これは覚えたことを吐き出すだけでしたがややアドリブで書いたところはある気がするので他の受験生に後れを取っていないかどうかが分からないので心配です。
監査論
問題1
最初は定義を書けば楽勝だと思っていたのですが意義って何だろうと思いました。精神的独立性の説明と、公正な判断をするための心の状態を保てると書いた気がします。
外観的独立性は第三者に公正な判断をするのに必要な心の状態を害するような利害や人的関係などの外観がないことを求めることでこれにより財務諸表利用者の信頼を保つ意義があると書いた気がします。
両者の関係は
・精神的独立性を保つために外観的独立性を保つ
・外観的独立性が精神的独立性を形式面で担保すること
これを長々書きました
問題2
独立性の保持と職業的懐疑心の関係についての問題TACだと相互に担保しあう関係にあるとあり、僕もその方向で書いたのですが、精神的独立性が職業的懐疑心の前提となっているみたいな感じで書かないとダメとCPAの解説動画で言ってたので揺らぐ心です。
問題3
エンロン事件問題
幹部就任制限
ローテーションルール
の二つは書いた気がするのですが、もう一つはいい加減に書いて思い出せないです。
問題4
独立性の保持の問題は専門職員が独立性の保持の方針に抵触するから外部の専門家の利用を検討すると書きましたが客観性以外の要素を漏らしていました。能力や適性についても言及すればよかったと思います。
第2問
不正リスクの事例問題
最初は解答用紙見てハァッ!?( ゚Д゚)て思いました。何書けばええんやアサーションてなんや?てなりました。
財務諸表全体レベル
内部統制無効かリスクと経理の脆弱化は書いた気がします。
売上データの改ざんは書けました。アサーションは実在性で書いた気がしますw人件費は未払給与、引当金などを書いた気がします。アサーションは評価の妥当性にしたので×ですね
固定資産の収益性の低下もここで書いた気がします。
取引種類は固定資産、減価償却費はかけても資産除去債務は書けませんでした。
問題2
これは減損一択だと思った私の大勝利ですね☻
問題3
経営者の主観によるところが大きいからリスクたかしちゃん
だから特段の検討が必要これは皆が書けてるからまともに書けてますように
問題4
ここも減損で書いた私の大勝利だと勝手に思ってます。
長々書きましたが読んでくださった方ありがとうございました。