高校受験について思うこと

 

 皆さんは中学受験と聞いてどんなイメージを持っていますか?

私の学生時代の周りの雰囲気や、大人たちの意見はおおむね小学生が夜遅くまで毎日勉強するなんてといった感じでなかなか積極的な意見は見かけなかったです。

しかし私は中学時代、高校時代を通じてやっておけばよかったなぁと思いました。

中学校の社会科の授業で「小学生に戻ったら何をしたいかと」教科担任の先生に聞かれた際に真っ先に「中学受験」と答えたほどです。

なぜ中学受験しておけばよかったと思ったのか、それは高校入試は大学入試までの中等教育の六年間をトータルで考えたら非効率でデメリットが大きいからです。

その理由を詳しく書いていこうと思います。

・全教科中途半端で高校進学後に使えない知識が多いから

正直、中学校の教科書は、単純に時間換算すると一教科あたり72時間くらいで授業は終わります。つまり本気出せば一週間くらいで終わる量なのです。しかし、高校入試があれば細かいところまで覚えたり知識のメンテナンスをしたりする作業にたくさん費やさなければなりません。しかもその解法テクニックや、知識は英語や数学の超基礎を除けば高校入試が終われば大学入試には使えないものが多いです。

内申点が不公平だから

これは公立中学校に通う生徒さん、保護者の方ならなんとなく不安に思っている方が多いと思いますが、内申点は先生の裁量によるものが大きいです。

そのため定期考査や、提出物、授業態度に問題がなくても、字が汚い、頭髪がちょっと長い、爪を切るのを忘れた、個人的に先生に嫌われた、そんな下らないことであっという間に関心意欲態度の部分で大きく点を落としてしまう結果になってしまいます。

また学校間で緩い学校や、厳しい学校が存在したりするのでその辺の不公平感は調整する仕組みがない場合が多いです。

しかもこの先生にいい点をつけてもらうための人間性は高校生になったらそんなに役に立つことはないです。それどころか内申点は良くてもペーパーテストの結果が悪い人は高校進学後に定期テストや模試の点数や順位が悪く学習意欲を失うことが多かったと思います。

正直大人がその時の気分と雰囲気で決めた中学生らしい生徒でなければ難関校への受験が公立高校の場合難しくなってしまいます。

ぶっちゃけ服装なんてちゃんと制服を着てこればいいと思いますし、授業態度も他の授業を聞いている生徒の妨げにならなければ問題ないかと思います。

こんなことで窮屈な中学生活を送る必要があるのかと声を出して言いたくなります。

・得意科目で差をつけることが難しいから

大学受験の場合は、特定の強化ができれば偏差値70、80といった驚異的な数字をたたき出すことができます。ところが高校入試の数学は中学範囲に限定されており、一般的な公立高校の入試問題では平易な問題が並び平均点も高いことが多いです。そのためたとえ満点でも大した差をつけることができせん。また教える人たちも責任回避的で質問したりするとそれは高校範囲だからやらなくていいよといった指導をする人もたくさんいます。高校範囲でも本質を先に抑えたほうが中学範囲の理解を深めるのに役に立つにも関わらず中学範囲に無理やり絞ることによって非効率な丸暗記や解法に拘泥してしまう恐れがあります。これでは本人の学力的な強みを伸ばすのに高校入試がじゃまになってしまうのだ。

本来受験は生徒にとって実りの大きい知識や思考力を身に着けるための機会なのに高校入試に受かるための勉強でその機会を奪ってしまっては本末転倒だと思います。

まとめ

高校入試にはそれほど力を入れる必要はないと思います。中学受験や、通信制高校などを利用して効率的に学習を進めるといいと思います。