九州の魅力を感じた旅

論文試験後に九州に旅行に行った。
九州には何度か行くが国内旅行に行くとき北海道、北海道、東北、関東、東海、近畿、中国、四国、九州の中であればやはり九州が一番行くのが楽しみに思える。
と言うのも私は無類のラーメン🍜好きで特にコクのあるラーメンが好きなのでとんこつラーメンが美味しい九州が非常にポイントが高い。

また福岡の明太子、大分の唐津くんち、長崎のちゃんぽん、カステラ、熊本はラーメン以外はわからないが熊本ラーメンは美味しい、鹿児島の黒豚などのグルメな名産に事欠かないのがまた美点なのだ。
また九州は歴史的に大陸との交流が古代から盛んであり、近世になると西洋諸国との交流の窓口となった地域である。
明治維新ではいち早く、西欧の鉄鋼、紡績、蒸気機関などの技術を取り入れるなどとにかく時代の最先端を行く、ヒトモノコトが集まるような印象を持っている。
現代でも中国人や、韓国人の観光客で賑わう(コロナ禍の今となっては過去のものなのかも知れない)九州は我が国のなかでもエキゾチックな要素を多くはらんでいる。
これが私が九州に憧れる一番の理由なのだ。
朝早くから新幹線🚅に乗って鹿児島中央まで乗る。私が高校生くらいまで新幹線は博多止まりだったが九州新幹線によって鹿児島に行くのはより容易くなった。
まずはここに感動した。
それに加えて東海道山陽新幹線と違ってせわしなく何かに追われたり、騒がしいグループも少なく、座席もゆったりしているのが九州新幹線の魅力だ。
東京、大阪で田舎暮らしに憧れる人はまずは福岡当たりに住んで少しずつワークライフバランスを追求するのが良いのかもしれない。
福岡空港は交通の便がよく新幹線の駅からも30分かからないだろう。
小一時間、電車や、自動車に乗れば田舎にたどり着ける
福岡が人口面、経済面、でも伸びてるのはこの辺のバランスの良さなのかもしれない。
そんな福岡から新幹線で小一時間の鹿児島に行った。正直、鹿児島は西郷どんと島津家ゆかりの地であるという印象以外印象の薄いところだと思った。しかしその印象はいい意味で裏切られた。
まずは太平洋戦争時に重要な拠点となり、多くの特攻隊員を見送った知覧飛行場。そこには特攻隊員が家族、特に母親に宛てた手紙が多く残されており、彼らの多くが達筆できちんとした文章を書いているため、昔の人の読み書きソロバンの能力の高さに下をまいた。
若くして尉官まで登っていた彼らは相当なエリートなのだろうか?
今の日本の一流大学の学生は彼らのような人の心をうつきちんとした文章はそんなに書けないのではないかと感じた。
正直、近代史は語る人間の思想が前面に出やすく、現代でも当時を知る人間がそれなりに存在する分資料を冷静に見ることが多くの人が出来なくなっているので大人になってからは敬遠していたがやはり、近くて遠い昭和前期の日本人に魂を軽く揺さぶられる気持ちになった。
その他には島津家の屋敷などを見に行った。島津家は鎌倉時代から続く武家の名門で700年以上薩摩国の領主となり、明治以降は華族として公爵の地位についた。それだけに南蛮貿易の朱印状、種子島銃、陶器などの美術品の他、反射炉や、蒸気機関などの近代化の足跡など歴史的に大変価値のあるものを拝見し、感性を磨くよい経験となったと思う。