ソニーの業績好調の要因
みなさんはソニーという会社に対してどのようなイメージを持っているだろうか?
私が小中学生の頃はカメラが主力の会社であると世間に認知されていた記憶がある。
しかし決算書類などを見ると事業の占める割合にかなり変化がみられる。
こうしてみるとゲームと音楽はここ3年伸び続けている。金融も安定して大きな営業利益を生み出している。
半導体、テレビ、デジカメなどのエレクトロニクス分野は全体の営業利益のたった三割でしかない。
ソニーといえば日本を代表するメーカーであるという認識はもはや間違いといっても過言ではないほどエンターテイメントの分野の躍進は目覚ましい。
西城秀樹氏がCMでこの国にもっとエンターテイメントの力をと言っていた当時はエンターテイメントの分野での市場規模などは知れていると勝手に思っていたのだがこうして調べてみると日本の有名企業の花形になるまで影響力があるのだからあながち間違いではないのではないかと思う。
エンターテイメント分野、特に音楽の分野は、著作権などの無形固定資産による収益が大きく、かつてのようにCDなどを生産する必要もないから在庫を抱えにくくなって減損処理を行わなければならない状況が減ったのではないかと推測する。
ゲームはコロナの巣ごもり需要などで2020年はかなり売り上げが伸びている。PS5の新発売によってさらに売り上げは伸びるのではないかと私は思う。
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/library/presen/er/pdf/20q2_sonypre.pdf
しかしゲームや音楽は競合も多い、また陳腐化するのは非常に速い分野だと考えられるためソニーが独自のプラットフォームを築いて収益を上げ続ける仕組みを作らなければ長くつづかないのではないかと私は思う。
GAFAのようにソニーが提供する音楽やゲームについて人々が体験を共有しあえるような仕組みをつくれば強固なビジネスモデルを作れるのではないかと思う。