慶応大学のM&A

多くの有名人や、名士の子弟が通い、優秀な集う福沢諭吉が創設した大学といえば慶応義塾大学である。
私は少年時代に東京港区三田にあるキャンパスに受験に行った。
当時はビリギャルという書籍が世に出ていた頃で自分でも慶応は受かると信じて受験に望み合格を勝ち取った喜びは大きな人生の財産になっている。
そんな筆者にも所縁ある慶応義塾大学は何と東京歯科大という医療系の名門私学を買収すると発表している
https://www.google.com/amp/s/news.yahoo.co.jp/amp/pickup/6377659
医歯薬がすべて揃った私立の総合大学は他に存在していないため慶応の大学経営の強みになるのではないかと思う。
実はM&Aは不況の時ほど価格が下がっているため狙い目な面も大きい。
慶応薬学部の前身である共立薬科大も2008年に買収されている。
何が起こった年かは、20代半ば以降の皆さんにはすぐに察しがつくと思われる。
そうリーマンショックである。
全体的に日本の私立大学は文系学部に強みがある学校が多いため、理系学部は手薄である場合が多い。理系学部を不況が訪れる度に他大に買収する慶応大学は他の学校にない強みを手にいれてる。
やはりさすがは遥か昔に三田の理財と言われるだけあって経営陣の手腕が優れているのではないかと思う。
ただでさえ文科省は文系学部の廃止縮小に動いていた。
コロナで経済的に苦しくなり、大学の講義がオンラインで行われるようになった今、座学中心の文系学部の大学に通う意義を高校生、浪人生、大学在学中の学生は感じにくくなっていると思われる。
つまり授業料や、受験料の収入面において文系学部は大幅な減少が予想される。
一方の理系学部は専門的な実験をある程度研究室などで行う必要があるため、そこを見据えている高校生、浪人生は文系学部のそれほど減少する訳ではないと考えられる。
今後、大学の勢力図において慶応の存在感はますます大きくなり、他大も理系学部を充実させるためこの慶応の動きに追随する可能性がある。
今後も、このニュースを注視しておきたい。