自習室開放

今日は僕が通う予備校の自習室が開放された。

新型コロナ対策の一環で、座席の座る位置、休憩室の円卓が撤去されて、ソーシャルディスタンスを保つような座り方になるよう工夫されていた。

新型コロナ対策はきちんとやっている感があってなんか安心。

家にいた頃より集中力が格段に向上した。本試験までこんな調子で進められればいいなぁと思う一日だった。

それにしても、コロナの影響で、いかがわしい店の宣伝カー、ストリートミュージシャン、右翼の街宣なんかが軒並み静かで過ごしやすいです(笑)

コロナ禍における僥倖といったところだろうか。

勉強の内容のほうに入ると今日は財務会計論の理論分野を中心に勉強した。

・Q1一般的な引当金と退職給付引当金の違い

・Q2旧退職給付会計基準、現行の退職給付会計基準が施行された背景

・Q3数理計算上の差異に対する二つの考え方

・Q4退職給付費用の期間帰属の二つの基準

・A1一般的な引当金、退職給付引当金はともに過去の事象に起因する将来の費用、損失の発生という点で、共通しているが、一般的な引当金は、未費消、未支出であるのに対し、退職給付引当金は、既費消、未支出である。また退職給付会計基準における引当金の意味は、見積もりによる部分が大きいことを意味する。

・A2旧退職会計基準が制定された背景には、当時は、企業年金制度に基づく退職給付の会計処理は明確な基準が存在していなかったことから、直接給付する部分については退職給付引当金による処理が行われる一方で、企業年金制度については拠出金を支出時の費用として処理する実務が行われていた。しかし、退職給付の支給方法が異なっていても、退職給付であることは相違ないため、財務諸表の比較可能性を担保する観点から、退職給付については、支給方法や積立方法に関わらず同一の処理が行われるべきであると考えられていた。

バブル崩壊後、特に確定給付型企業年金制度では、年金資産の運用利回りの低下等により、企業の年金給付コストが増加し、企業の財務状況が悪化する恐れがあった。このため投資情報として企業経営の観点からも企業年金に関わる情報の重要性が高まったから

現行の会計基準が制定された理由は、①未認識数理計算上の差異及び未認識過去勤務費用の処理方法の見直し②退職給付債務及び勤務費用の計算方法の見直し③開示の拡充

A3数理計算上の差異の取り扱いを巡っては回廊アプローチと重要性基準アプローチがあげられる。回廊アプローチとは、退職給付債務等の数値を毎期末時点において厳密に計算し、その結果生じた計算差異に一定の評価範囲をもうける方法である。また重要性基準アプローチとは基礎率等の計算基礎に重要な変動が生じない場合には、計算基礎を変更しない等、計算基礎の決定にあたって合理的な範囲で重要性による判断を認める方法である。

基礎率の変動が財務諸表に与える影響を緩和することにおいて両者は共通する。回廊アプローチは、厳密な計算を伴うため処理は煩雑であり、重要性基準は簡便である。

退職給付会計基準では長期的な見積もり計算であることから、重要性による判断を認めることが適切。

・A4期間定額基準VS給付算定基準

期間定額

基準では、退職給付見込み額の期間帰属方法を費用配分の方法として捉える。直接観察できないサービス→何らかの合理的な仮定計算の必要なので労働サービスに係る費用配分の方法は一義的に決まるものではなく期間定額基準を否定する根拠は乏しい。

給付算定式基準

勤務年数の増加に応じた労働サービスの向上を踏まえれば、給付算定式基準のほうがより実態を適切に表す。

勤務をしても給付が増加しない場合でも費用を認識する場合があるので期間定額基準は妥当ではない。